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![]() 党首討論会で持論をぶつけ合う安倍晋三首相(手前)と民主党の小沢一郎代表=東京・内幸町の日本記者クラブ(クリックで拡大) |
各党首が持ち時間6分で、相手を指名しての質疑応答。まず、民主党の小沢一郎代表が年金問題について「(首相は)まだまだ国民の立場に立って対策をしていない。なぜ年金の加入通知を今ではなく、来年送るのか」と切り込んだ。
これに対し首相は「打てる手段、政策はすべて打っている。小沢さんからも私たちの対策について具体的なお話は1つだけしかなかった」とチクリ。その後も政府の年金対策を延々と述べた。途中、司会者に「持ち時間が過ぎていますよ」と注意されたが、「簡潔に答えたいが、一度にたくさん質問されたので回答したい」と、さらに語り続ける始末。
新党日本の田中康夫代表への答弁中も、田中氏が「それは違う」と口をはさもうとすると、「私はあなたが話しているときには口を出さない。私の話を聞いていてください。いいですね」とさえぎり、持論を展開。田中氏は「6分のうち4分は総理にお話しいただきました。光栄です」と皮肉った。
最後に質問の順番が回ってきた首相は、小沢氏に矛先を向け「年金に対する民主党の案は間違っている」、「経済成長の案を示していない」、「財政のプライマリーバランスについて具体的に示していない」などと、質問というより猛批判を繰り返した。
第2部では、各党首に対して、同記者クラブの代表から質問が行われたが、目立ったのは冷静さを失った首相のヒートアップぶり。
赤城氏の事務所費問題について「(領収書などを)自主的に示せば、すむ話。なぜ説明できないのか」とただされると、「ルールは前もってみんなで決めてるから」とかわし、赤城氏擁護に終始。
この問題を受け、自民党が内規で政治資金管理団体に資金の窓口を一本化する事を検討していることについて、質問者から「(先の国会で成立した)改正政治資金規正法では足りなかったことを認めるのか」と責め立てられると、「全く違う。批判のための批判だ」と顔を紅潮させて反論した。
その後もまるで暴走列車のごとく持論を展開し続ける首相は質疑者がさえぎろうとすると、「ちょっと黙ってて。これはニュース性がある。国民はあなたより、私の話を聞きたいと思う」とムキになってしゃべり続けた。